あっという間の11月だよ!

ダークゾーン

ダークゾーン

なんてことはない、バンアパの荒井さんが寝る間も惜しんでのめり込んでいたらしいことをついったで知って、ミーハー魂丸出しで読んでみただけなのである(でも、読書のきっかけって、多岐に渡ってる方がいいと思う。←自己擁護)。
ええとね、確かに私は、現実と虚構の世界の区切りが曖昧なストーリーって嫌いではないし、終幕が気になってついついページをめくらされてしまいましたね。ああ、それでリサの命にあんなに執着してたのね…と謎が解けたのは、ありがたかった。ストン、ときました。面白かった、と、思う。

ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た

映画化していることを知りませんでしたが。そしてこんなにえろいことも知りませんでしたが!(そうゆう趣旨の文学賞だったのですね)とても好きな作風だなあ、と思いました。なんというか、誰もが静かに苦悩してて、静かに一生懸命で、暑苦しくない加減が、私好きです。みんなみんな、それでも見上げた青空に救いがあってほしいな、と思った。まあ、もう最初のえろさには、どうしようか…と私も天を仰いだけれども。
他の作品も、読みます。

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

おおー、これが朝井リョウのデビュー作かー。これは「あっ、大物が出てきたな」ってざわめいて当然だよね、と思いました。
(※最近映画化小説ばっか読んでるのは偶然ですよ)
私、概ね高校時代は平和に楽しく過ごせていたと思うんだけど、クラスの仲がよくていじめなんかなくて、ていう、土台の安心感が占めるところが大きいなあなんて感じてはいるんだけど、こんな風に、誰もが口には出さなかっただけで、しかと“階級”を見極めているひとがいたっていう可能性もあるのだなあ…当時はほんとにコドモで、私はそんな小難しくて、冷徹なこと、考えが及ぶことなどなかったけど。苦しくないか?そんな、10代でそんな風に世界を分析して、そんな風に自分自身を値踏みしたりして、苦しくはないだろうか?
あの頃の気持ち、ってやつには浸れなかったけど、相変わらす朝井リョウはえぐってきやがるなー、と、ちょっと鬱々としましたよ。
(そうだ。なんか、映画とはぜんっぜんストーリーが違うらしいですよー)