ルドヴィカがいる

ルドヴィカがいる

小説内小説の世界と現実がごちゃまぜになってゆく不思議な小説。こうゆうの、私実は好きですね。文体も知的に気取っててほどよく濃厚。ただ、そうか男性作家だったか…と何故か微かに落胆した。こうゆう文体の女性作家だったらもっと好きだったな。なんだろう、この感じ。でもどうやら作品によって作風違うみたいなんで、気になるやつ片っ端から読んでみますー。


自分を好きになる方法

自分を好きになる方法

なにげなく読んでみたら、これは面白かった。角田さんとかのもそうなんだけど、本当に嫌ぁな男、女性作家さんが書くと、もう読んでて顔が歪むぐらいに嫌ぁだよね。すんごいよね、この同調度!暴力ふるうとか、守銭奴とか、不潔とか、そうゆう分かりやすい欠点じゃなくて、なんか皮膚より骨身にじわじわ染み渡ってくるような、よく言う“生理的”に許せない性質。よく書けるよなあ、すごいよ。
しかし、なんだかんだ主人公リンデは、題名の“自分を好きになる方法”を63歳まで見つけられなかったのかな。むしろまだ見つけていないのかな。なんかこうゆう人生の重要問題に男が、しかもとんでもなく気持ち悪い男が絡んでくるのって、腹立たしいね。他人事(しかもフィクション)なのに腹立ってきちゃったよ笑。