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- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/02/07
- メディア: 単行本
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誤解があるのかもだけど、いじめられる側にも原因はあるのでは、ていう人物設定になっていて、まあ確かに変な子ではあるんだよね。まあでも、個性っちゃ個性なので…って流せないのが、学校生活。なぜなら、小説内にも書かれていたんだけど、中学生には基本的に家と学校しかないから。狭い世界で、異質なものは悪目立ちする。分母が絶対的に少ないのだから当たり前。いじめる側も、いじめられる側も、実に息が詰まりそうなほどに狭い世界。生きづらさを克服するためのヒント、平野啓一郎の提唱する“分人論”を広めていきたい私なんだけど、こんな風に極端に分人が少ない環境の場合では、一体どうしたらいいんだろうな…