this [初回限定盤]

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前作は、膝を追って部屋の隅に座り込んでいた僕が、ひとりきりであることをポジティブに受け入れて、立ち上がって歩き出すという、わずかながらの変化でもたくさんの勇気をもらえた作品だったんだけど(とは言っても私は、座り込んでいた時代のplentyはほとんど知らない)、今作『this』では、ひとりではあるけれど、少しずつ他者を求めているところにまたも変化(進化)が見られて、とてもとても好ましい。話しかける、とか、抱きしめる、とか接触まではしていなくて、まだとりあえず他者を認めて、想いはじめてる段階のかんじが、江沼くんらしいー。相変わらずかわいくて儚い少年のような歌声だけども、芯というか骨の部分は確実にしっかりしてきたんだろうなあ。
「手のなるほうへ」の歌詞がとてもとても好きです。今、これから、のplentyはここに詰まってる気がする。
“空が花を咲かすように 僕は吟を歌うのかな”
そうだよ、あなたの曲は、そうやってちゃんと誰かをしあわせにしているよ。

まあでも、(アルバムには入らんくて哀しかったけど)「ひとつ、さよなら」の“愛さないことは 簡単なこと”と逃げ気味スタンスも、好きだ。
もうほんと音的には何回も言ってるけど、バイン節だー!っていうロックな曲調が増えてきてて、単純にかっこいいなー!と血が震える。「ACTOR」とかは、もうしょうがないからDVDで再生して聴いてるけど。


Orange

Orange

うーん!おしゃれ!うまい!たのしい!でも、どうも難しい…技の結集みたいな、いろいろやっててたのしいんだけど、うまく曲に入り込めないんですよ。前作みたく、サーカスってゆう分かりやすいコンセプトがあれば、乗れたのかな私、と思いつつ。
さとくんのボーカル曲は、声が甘すぎてくすぐったい!いや相変わらず上手だしまっさんよりも実は好きな声なんだけど、これちょっと好きすぎてダメだな…笑。
でも、あの、あんちぇはライブが本当に楽しすぎるんで、ファンはやめられなーい。昔の曲しか愛せなくてもいいよ、ね…?