夜の国のクーパー

夜の国のクーパー

いろんなひとからお薦めしていただいた伊坂作品。すんごく面白く読めました。私、この方の文章のクセに耐性ついたんだろうか?それか元々のクセが抑えられてたのかな?いずれにせよ、つまづくことなく、テンポの良さが気持ちよかったー。
猫視点ゆえ、実際に起きている事件にくらべて、穏やかぁにゆるやかぁに語られてて、アニメ映画で観てみたいなあと思うぐらい。舌が出たままのことを指摘しあう猫たちに癒される…笑。
でも、しっかり強いメッセージ性はあって、なんかそんなところも童話的というか、すごく大衆に響く名作なんじゃなかろうか、と。見えているものだけが真実ではないということ、それでも自分を見失わないでやるべきことをやること。うーん、ぐっとくるなあ。


株式会社 家族

株式会社 家族

こちらも某人からのお薦めの一品。おぅー、こうゆうの好きー!笑 淡々としてて脱力した自虐的なていで語られる、まったくの日常。(猫猫うるさいかもですが)天袋から猫が飛び降りてきて胸やお腹にゆるやかな打撃を受けつづけ、殉職か、悪くないな、とつぶやくとこ、ツボ。ちょうツボ。
しかし、逆に、家族への愛がものっすごく伝わるよね。愛しまくってなければ書けない、こんなの。で、こんなタイトルつけれない。いいなー、続編も読もうっと!