勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

うーわーなにこれ面白かった!化けたなりっちゃん!嬉しい!笑
安っぽいテレビドラマの原作風の前作読んだ時は「ああ…こうゆう方向へいくのか…」と寂しさを覚えたのですが、今回は綺麗事無しっていう爽快感があって気持ちよーく読めました。文章の稚拙さは未だちょっと目立つしラストの展開ぶっ飛び過ぎてるけど。りっちゃんもごくごく普通の(意味深)女子だったんだなあ。“私”の同僚“来留美”の性格分析があまりにリアルだ。こう感じるのはこうだからだ、っていう分析ルート、分かりすぎてびっくりするよ。飲みながら語らいたい、りっちゃんと。辛辣さはこれからもっと鋭くなってくるのだろうか?ちと怖い気もするが笑。『かわいそうだね?』も読むぞー。



最後の命

最後の命

相変わらず、中村文則づいている。で、相変わらずテーマが重い。
幼いときの過激な性体験。要は、そういったトラウマを、逃れられないものとして共存していくか、必死で目をそらして生きていくか。最終的に“狂う”ことを選ぼうという結論は、はたして希望なのか。難しいな…
そうそう、ミステリーの要素もあって、ストーリーとしては面白く読めたけど。