改めまして、明けましておめでとうございます。年も改まり、身辺もかなり改まった感があるのでパンドラの匣状態だった2011年分の日記をざしゅっと削りました。あーすっきり(そうか?)。どっか移動すっかとも思ったが、やはしはてな使いやすいよ。うんうん。で、やっと正月休みだったので瀕死(なのに今日絶好調!)の実家パソからお届けです。キーボード触るの1ヶ月以上ぶりなのでブラインドタッチが覚束無くて情けない感じですが。

31日は21時まで通常業務してて、そっから紅白チラ見しつつ(マツの勇姿を見届けられず無念でした)23時までお客様の年越しそばをお部屋にお運びし、片付けしつつも23時半ぐらいから残ったメンバーでそばをすすってビールを空けてかんぱーい。おごそかにゆく年くる年見てあけおめー。最終的に2時ぐらいにナイト番(このひとも2缶も飲んだくせに)に「俺の寝る時間になったからお前らもう帰れ」と蹴り出されて帰宅して就寝。3時間睡眠後、元旦もぷちおせちとぷち雑煮を朝から提供して、そんな感じで2日も3日もずーっと同じように朝食もランチもディナーもこなしてました。
親戚一同で過ごす大晦日もあたしにとっちゃ珍しいことであって、それをまさか職場の面々と飲みながら迎えるなんて(しかも職場で!)これはトモコ史上画期的な出来事だったかと思います。なんとゆうか、確かにそうゆう特別な瞬間を一緒に迎えても“いい”と思えるメンツではあります、今んとこ。前の職場の人間だったら嫌過ぎて盛大に嘔吐してただろうに。なので、もう、2012年の1秒目から、これはちょっと…なにかが違ってくるのでは…と浮き足立つものがあった。浮き足立つ、は違うか。そわそわする、というか。とりあえず、除夜の鐘の威力を肌で感じました。



そうか、えーと。根本的に手短な説明をせんとならんのだったか。
今はあれほど好きだ好きだと言っていたSAPPOROをついに離れ、まあ逃亡のつもりだったわけですが、某温泉地のホテルで働いています。湖畔の温泉地なんて、もうあそこかあそこかっていう…なので、想像にお任せします。しかも、料飲です。様々な経験後、料飲にいいイメージのなかったあたしですけど、今のところはとにっかくちっちゃい宿なので、宿泊/料飲っつう明確な線引きもなく、それが大変ありがたいところ。みんな基本いいひとで、表面化してないだけかもしれないけど誰かが誰かを悪く思っているなんてことはなく、みんな平等で、協力しあって、一体感がある。ベタベタした情熱的な一体感ではないので(そら、いい年したおとなばっかだからね)またそこも結構心地良いです。しかし、あたし自身がお酒も美味しい料理もそんなに興味がないため、知識増やそうとか勉強して資格とろうとか今のとこ向上心がないのが致命的なのでは、と感づいたりもしています。向上心のない者はばかだ。そうだな、ばかなんだろう。とにかく焦燥感で窒息しそうになってヤケ8割で決めた職場なため、「フルコースとか興味ないけどーまいっかー」って生半可な気持ちで働きはじめたわりには、環境はかなり、いい。と、思う。比べる対象である前の職場がほんと非人道的だったせいで、どれもこれもが「なんていい会社!」と思えてしまうのがちょっと怖いけど、田舎の家族経営の温泉宿だから、やっぱいろんなケアが行き届いているわけですよ。田舎気質ってやつなんだろうかね。ありがたいですいろいろと。まかないも美味しすぎるしね。
で、まあ毎日湖が綺麗で(風の強さとかで水の色もどんどん変わるわけです)、当然星空も綺麗で、カラスやスズメよりも野鳥とたぬきと鹿の数の方が多い自然に囲まれていて(もうね、鹿は毎日見てるのでぜんっぜん驚かなくなった)、心が、棘だらけだった心がどんどん丸くなっていくのが自分でもわかります。もちろん全部が全部順調でもないし、年齢的にも立場的にもキャラを決めあぐねていて愛想笑いで疲れることもあるけれど、ふっと周囲を見渡せば、もう一瞬後に「だいじょうぶ」って気分になれる。自然って偉大だ、ほんとに。

本気で、迎えるつもりのなかった2012年なので、逆に、大事に生きていこうかな、と思えたりもするのは、やっぱり大晦日の振るような星空と、元旦の晴れ渡った朝の雪景色のおかげというのがでかいので。
まだ言うか、って感じかもしれないけど、「生き続ける」とまでは誓えないんだけど、じゃあ今すぐどうこうっていう、暗澹とした感情に結びつく回路はとりあえず途絶えたようだ。
思い出すだに恐ろしいよ。いまだに頭痛がする。笑い話にもできない話なのかもしれないけど、場所も時間も決めて道具も用意して、それこそ遺書もポケットに入れて、確かに終わらせようとしていた人生だったのに、仕損じてしまった。「しまった」と、まだ言いたい。あえて。よくも、まあ。完全に病んでたので、ほんとにあの日のあの場所の自分が、今ここでのんべんだらりと久々の実家を満喫して大福頬張ってにまにましている自分と同じだなんて、到底信じられない。
あの頃の感情を完全に整理して消し去ったわけではないので、たぶん今はリハビリ中なので、こうゆう大自然に囲まれた環境ってのは功を奏すのかなあ。しかし、積年の感情なので、しぶといですよ。それもそれで、アイデンティティなのかなとは思います。

とりあえず、ごちゃごちゃネガディブに考えるのやめて、アシとかいっぱい聴きます。で、今年もいっぱい本読みます。