ACIDMAN@札幌ファクトリーホール

待ってました、待ってましたよ!!のアシ版マニヘブ。モバイル会員が投票した、“ライブで聴きたい1曲”の上位30曲の中から20数曲が披露されるという、10年堅実にやってこないと実行できないよ、な本当に有難いツアー、“アンソロジー”。
この後大阪や東京など大都市も控えているので、セトリはひた隠しにしますが、ぜんぜん予想がつかず、その分の過剰な期待&緊張からの、高揚、歓喜、郷愁、不意打ちの胸キュン、落涙ものの感動など、いろーんな感情が動いて、本当に心から「楽しかった!ありがとう!」というライブだったよ。ずっと見てきて、ずっと応援してきたお陰でこんなに素敵な、本当にご褒美としかいいようのない時間を過ごすことができて、かっこよくあり続けてくれている3人に感謝する気持ちが強まると同時に、浮気性のくせして伸夫愛だけは頑なな自分を褒めたくもなるような、幸せな幸せな企画です、本当にありがとう。
再三言っていますが、「この1曲」と決めることは本当に拷問に近いことで、“ライブで聴きたい”と絞られていたとしても、「ド定番だから絶対になくっちゃやだ!」・「CDじゃなくてどんどこ上手になっている伸夫様の生声で聴きたい」・「それこそ7,8年ぐらいずっとやってないマニアックなやつ」などなどなどなど、さらに選択肢は勝手に細分化していくわけであって、バクホンの企画をパクりましたと言っちゃってるわけだから、マニアックさ、というものの比重を多めにして投票はしたものの、それでも、「この曲がいちばん好きだ」というわけでもなく、いや大好きなんだけど、もっと思い入れのある曲があって、というか「好き」と「思い入れ」もまた別な感情であって、今回選んだ1曲で自分の運命が左右されたような、自分がどうゆう人間であるかレッテルを貼られたような、本当にこれで良かったのか、とあほみたいに逡巡して血反吐を吐く勢いで投票した1曲は、入っていませんでした(ちーん)。
予想はついていたので、大丈夫です。それにしても、イントロが始まるたびに「あっ、やっぱりこの曲に入れるひといるんだ!」とか「ベタな選曲だなー!まさにマニヘブじゃんこれ!」とか「毎回やってる曲なのにそれでもランクインしてるんですか!?」とか、驚き放題で、もう四方八方目に見える限りのひとに、「あなたは何に入れたんですかー!!」て、その背景の熱い思いを聴いてまわりたい気分でしたよ。伸夫様が入れた60何位つう曲も気になるし…
もう、もどかしさが頂点でアップアップな感じですが、セトリに関しましては、2曲目で「あー…これ、うん、これ聴けたらもう充分」となっていたんだけど、11曲目〜15曲目の流れがとてつもなく素晴らしくて、私の、要は好きな曲たち、最後まで迷って投票しなかった曲たち、聴いたら苦しくなるのであえて避けていた曲たちとかで、投票してくださった皆さまに感謝を申し上げたいと思います。本編ラストも、大ラスも、等しく、とてもACIDMAN“らしい”曲をもってきたなあ、と思う。変わらないなあ、って改めて確認できる効果が!
今回特別だったのは、いや、なにもかも特別な中でさらに私的に特別だったのは、伸夫様のリラックスっぷりかもしれない。私の脳内フィルター通すと、常に登場の瞬間には後光が射しているので、「うわああああああぁぁぁ………」と放心してしまうのだけれど、この日は!なぜかしょっぱなのそれがなくて!神様ではなく、いや、神様が人間の姿して、オサレでイケメンで面白いにいちゃんって感じの姿して人間界に紛れ込んできたような、オーラの違い…いやこれはぜったい、私の中での変化は特にないので、伸夫様サイドのなんらかのゆるみの結果だなあと、大変興味深かった。なんかちょっと、手が届きそうな感じの、親しみやすさのような、そうゆうのをまとった、超絶かっこいいフロントマン!!いや、四の五の言いません、かっこよかったんですよ!!!ピックくわえも2曲連続で見れましたし(そのピックください!!むしろそのピックになります私!!)、にっこにこはしてなかったけど毒舌はいてるときもちょう浮かれた感じだったし、普段のライブではあまり見れない、「あーもうだめ、あー俺疲れた」て感じのスキのある顔も隠さなかったし、だめだだめだ、人間でもこんなにかっこよかったら恋してしまうじゃないですか!恋はいけません身を滅ぼします!!!(ぜーはー)
人並みの関係でぜんっぜん視界に入らなかったサトマさん、アンコールで出てきたときに(赤いTシャツだった。あれ、赤は伸夫が着ると思ってた。でも伸夫は珍しく紺色チョイス、紺も似合うんだなあ)「楽しくってしょうがないね」とつぶやいてくれました。「また何年後かに、できたらいいなあ」って。いっちゃんが「これ、相当だよ?よかったねえさっぽろ」と言っていた。サトマはいつも楽しそうだけどねえ。伸夫のラフさもそうだけど、確固たるコンセプトのあるアルバムツアーだと、ぶれないようにひとつの世界観に長時間浸りっぱなしだから、緊張するのかもしれないね。今回は、いつもの“予習”のできないライブだったから、待っている私たちの方がずっと緊張させられたかもしれない。バンドマンの、というか、音楽人たちの大変さがちょっとだけわかったような気になる、春の夜でした。

ツアー終わったら、セトリさらそうっと&MCもね。完璧に覚えている(意外に)。フォロワーさんに助けてもらったけど笑。