やっぱりGravityが、すごい。これはもう、音だけでひとつのストーリーになっているではないか。Bメロを筆頭に縦横無尽に散らばる音符達の不安定さから、2度目のAメロの佐藤氏のギター音が奏でる不穏さから、抱えた迷いと足元のおぼつかなさをひしひしと感じる。そして転調と共に開ける世界。この転調はそもそもあまり支持できない転調なんだけど、目隠しが取り払われたように突然視界が広がって、いざ、という覚悟のような解放が感じられると同時に、もう戻れない、という切なさや未知への怖れみたいな感情も鳴らされてる。なんか転調後の展開は、おかげでぐわっとなんかなんだかわかんないものが込み上げてきて泣きそうになるよ。やっぱりこの曲は、特別。再三言ってるけど詞の緻密さも、谷川氏の歌い方ももうほんとぜんぶいいんですよ。一曲にこんな詰め込んでいいんすかね?てぐらい幅があって全体的に本当ドラマチック。