RSR2009


12時過ぎに会場入り(思えばこの時は気持ちの良い青空だった)。

 
まゆみと落ち合って、Tシャツを買う。シトロンの白いのがいいなーと思っていたら、そんな商品はそもそも存在せず、えー、となって、じゃあ白ならなんでもいいわーてことで、ふつうのアーティストver.を購入。先に到着してたはなつぁんと再会して(2年ぶりて、2年なんてあっちゅうまね)、とりあえず、飯!最初っから「羊!」と決めていたのだが、「はじから!」と全出店を見てまわり、やはり羊。


ぜんぜん美味そうにとれませんでしたが、濃ゆいタレが美味しかったです。結局一日目は鳥串とカレーとアイスと豚汁を食いました。途中、すれ違った男児が発した「白老牛バーガー」という単語が頭から離れず、「んまそう!次ソレ!」などと鼻息荒くしてたのですが、実在していたのかは謎。フォーとか、あと梅酒とか、今思えばなぜもっと食わなかったんだ自分あんなにヒマだったのに、と後悔。 

 
 
こちらも2年ぶりのC(バイン繋がり)とちょっと挨拶をかわし、5時起きで仮眠体勢のまゆみをほっぽって、同じく暇をもてあそぶはなつんと散歩タイム。初めて行きました、ボヘミアンスカパラの客がというよりむしろメンバーが全員ステージに乗れるかどうかがそもそも危うい(どうだったんでしょう、実際)。まつりたろうは今年も元気だった。しかし何故かオーディエンスが少なく、これは千載一遇のチャンスです、ということで一緒に写真を撮ってもらえた。妖精なので写ってなかったらどうしようと思ったけど、写ってたちゃんと。人間だったということだ。

散歩をしていたらアクトがぼちぼち始まる時間になったものの、トップバッターをつとめるバンドに何ひとつ惹かれなかったあたしですが、ちょうど帰り道風に乗って聞こえてきたUNCHAINがわりと盛り上がっていたので、「じゃあこれにするか」と軽い気持ちでグリーンへとどまる。


そしたらまあこれがあなた、大当たり。英詞なあたりが、バンアパぽく。でもバンアパよりキャッチーというか。気持ちよさそうに歌っていて、グリーンというステージがとても似合っていた。なんか途中「じゃがいもー!」とか叫んでいて、なんというか、場慣れしてない感じとかも、わりと好ましく、一曲も知らなかったけど、ほんとにとっても良かった。帰宅してからyoutubeでさっそくチェックをし、ステージ遠くてぜんっぜん見えなかったけど意外とイケメンで、そしてどうやら同い年?これは応援せねばならんなあ、と。「だれ、あんちゃんって。ヘビメタ系?」などと笑っていた過去をお許しください、神よ。


(しかしどの写真も曇り空のおかげでどんよりである!)
UNCHAINはずーっと聴いていたかったのですが、本命アクトに間に合わなくなってしまうので、早めに切り上げてアースへ。結局あたしはアースにお世話になる運命。大盛り上がりだったRIZEですが、どのバンドでも絶対上手を陣取りたがるあたしが、なぜかふらふらケンケン側へ行ってしまい(結果的にすっごいいい位置で見れたのですが)、ジェシーに触れる機会を逃したのだけが悔やまれますな(ラスト、どうなってたのかよく見えなかったけど、ジェシーの上半身が上手側のオーディエンスの頭の間に彫像か何かのように突き出していたのだった!)。聴きたい曲はぜんぶ聴けて、大満足。なんかうっかりheiwaで涙ぐむ。「RIZEってバンドやってます、よろしく」「2年もCD出してないのにこんなに集まってくれてありがとう」など、謙虚な言葉にもぐっとくる。恋焦がれてやまなかったジェシーの腹筋は、ようようラストで拝めました。時間的に(?)heiwaでラストだったようですが、「もう1曲だけやらしてください」とジェシーが早口で頼み、ケンケンが「このままじゃ終われないでしょー」とにやにやして、かーみーなーりー!!本日はリョウヘイくんという人でした。もうぐっちゃぐちゃになるほど盛り上がってました。いつのまにか金子氏も肉体美をさらけ出しており、余計悪目立ちするケンケンのだらしない体・・・笑。ケンケンのケツばかり拝む羽目になってしまった。それにしても、誤解されがちな中で、いいライヴするバンドだなあ。フェスにはもう必要不可欠だと思う。やっぱり3人になってからジェシーの動きがおとなしくなってしまったのでちょっと残念ですが(ギター頑張って弾かざるを得ないからでしょうかね)、あの腹筋はほんと…もうめちゃくちゃかっこよかったす。
 PS.「月9のひと」って言うのやめてください、はなつぁん!


で、ふーと一息ついてから、まゆみ誘ってサンへ移動して、テナー。むしろアート(何回言うのそれ)。最初2,3曲、ほんとガラガラで、「テナーにサンは重いんじゃねえの?」と嘲笑していたが、なぜかキラーチューンでどこから沸いて出たのかというほどの満員御礼状態に!久々に聴いたのですが、相変わらずいい声をしているホリエ氏。そして、びっくりするほどスケールのでかい音になっていた。やはり4人体制になると幅も広がるわけで。CLONEがすっごいよくて、これも帰宅してからyoutubeで繰り返し聴いています。それにしても他3人がひょろひょろ&長髪でまさにバンドメン然としている中で、なぜか白Yシャツのひなっち。時計回りにバンドマン、バンドマン、バンドマン、係長@昼休み、といった感じで、妙にツボ。小太りラヴなまゆみが「はじめてまともに見たけど、ひなっちすっげえ好み」と色めきたっていた。
そしてテナーは逢魔時という実にドラマチックな時間帯のアクトで、それも含めて、テナーらしかったなあ。いつのまにか真っ暗でびっくりした。

真っ暗な中をさまよって、ひと際明るくひと際歓声があがっていたアースへ移動して、今度は9mm。テント内は後ろまでびっしりで、外にもすっごい人だかり。大人気なのだなあ、と感心して、見届けていたのですが、はたして一般受けには程遠いのではないだろうかというぐらいクセのある音楽だった!メロディアスすぎるロック。いや、ゴリゴリしてかっこいいんだけど、アクが強い感じ。ボーカルさんのキャラも含め。
はなつぁんから夕飯のお誘いがあったので、途中で去って、サウンドレストランへ移動ー。飯時なのでやはり混んでいる。ハナレグミスチャダラパーが!)を聴きつつお腹を満たして、Kちゃん(こちらも2年ぶり、か?)と落ち合って、初アルコール。基本ひとりでは絶対飲みたくないので、Kちゃんが飲んでくれて勢いがついた。しかしもうこの頃には半袖で出歩くには厳しい寒さで、コップがちべたい。まともに持てないほどちべたかった。アルコールでも防げない寒さ。さすが石狩。シカオさんかエレカシか、で、なんとなくエレカシに軍配があがり、芝生で座ってだらだら聴いて。フェス常連組のステージは安心して聴ける。
そうこうしているうちにはなちんの帰宅時間が迫り(帰るの?!なんで?!と本気で驚いたあたし)、慌しく見送って、そういえば第二の本命が始まっちゃうじゃん、ということで、いそいそとKちゃんとアースへ。ものっすごい人だかり。やっぱみんな見に来るよねえ、10フィだもん。アースってなんだよばかじゃない、と悪態をつきつつ。セットリスト、やばすぎ。なんか、台風のようだった。息もつかせぬ、て、まさにこのことか。シングル大放出で、大好きなSHOESもquietも聴けて大感動…!結婚したい男ナンバーワンなのに全然顔が見えなかったけど、大暴れできてめちゃくちゃ楽しかった。ほんとに。「嫌なこと、あえて思い出して、でっかい声で叫んでみろー!!」と言われて叫んだときは、ほんとに心から気持ちよかった。RIZEもだったけど、10フィもホルモンさんをずっと気遣ってて、ほんとに演奏しだした時は、大笑い&大盛り上がり。なんてあったかいひとたちなの、もう!誕生日を迎えたというコウイチさんに「お前もつぶしのきかない仕事を選んだもんよのう」と突っ込んでいたTAKUMA。つぶしがきかないんだとしたら、一生続けたらいいと思うよ、うん!来月ワンマン、ますます楽しみ。

 
もう足はがっくがくでしたが、暴れすぎたせいでビールがすべて汗となって出て行ってしまったので、もうげっそりのまゆみと外で見てたというKちゃんを再度誘って、ベンチでだらだら。そういえば甘いものを食いたいのだった!と、アイスを注文。夜の蝦夷地も、また表情が変わって素敵だ。そういえば、こんな夜だからこそ、と、人生初喫煙に挑んだ笑。自分から言い出したくせに、「ど、ど、ど、どどどどすれば!」と震える指先でまゆみに火をつけてもらった煙草を受け取り、凝視。口に含んだだけで、げええええとなり、結局咳き込む。漫画のように。一体何が美味いのよ、と聞くと、まずいよ?との回答。ますます意味がわからない。口の中がいがいがして気持ち悪いので歯磨きして、寝る。せっかくなので朝日を見るぞー!おー!とひとり盛り上がっていたのだが、誰も付き合ってくれそうにないので、3時半就寝。あと1時間もすれば見れるはずだったのだが、体力が持たず。


6時間は寝よう、と言い合っていたのだが、7時ちょい過ぎに目覚める我々。「あ つ い」。寝てらんないわけです。しかし朝から暑かった。爽快だったが暑かった。朝に弱いあたしのために、まゆみがサンクスでコーヒーを買ってきてくれた。だらだら2時間ほど語って、まゆみは自宅(の風呂)へ、あたしはタクシー拾って岐路へ。さよなら、夢の時間。なんだかんだでやっぱり、あたしにはこうゆう時間が必要だ、と思えた。本さえあれば生きて行けるし、正直音楽は本には勝てないけれど、音楽が勝つ日だってある。音楽こそが、生きようと思わせてくれる日だってある。なんというか、本は生きていく意味そのものだけれど、音楽は、生きている自分を実感させてくれるというか、ともすれば、生きていて良かったなどと陳腐にも思える感情をよみがえらせてくれる。アシもバクホンもバインにも会えなかったけれど、そしてライジングサンも拝めなかったけど、うん、本当に楽しかった。生きていこう、と、やっぱりそんな風に思わせてくれるのは、音楽の無限大の力なんだな。



お疲れ様でした。