(トップシーズンの多忙っぷりで日々を生きるのがやっとなため、全然本を読んでいないのであった…)

私のなかの彼女

私のなかの彼女

家族や恋人から、疑われること・人格を否定されることの辛さ。読んでいて逃げ出したかった。角田さん自身も相当辛かっただろうな。

工場

工場

飲食店、住居、森、山、川。なんでもござれ、ひとつの街とも呼べる“工場”で働く、ちょっと風変わりな人々。なんだか人間というよりは…と妙な気持ちになっていたら、あのラスト。頭の中どうなっちゃってるんだ、と毎回思わされる作家さんです。

フォグ・ハイダ - The Fog Hider

フォグ・ハイダ - The Fog Hider

毎度毎度装丁にうっとりする。ゼンが、どんどん“人間”らしくなっていく。それが、剣士としての弱さに結びつくのかどうか。無垢なもの、美しいものに触れると、泣けてくるのってどうしてかなあ。彼の純粋さをずっと見守っていきたくなる。とりあえず、映像化希望。アニメね。実写より、アニメで観たいです。

仕事の小さな幸福

仕事の小さな幸福

インタビュアの木村さんという方は、糸井さんとこで働いていた方なんだって。角田さんが「私の小説にできることはなんにもない、誰かの人生を変えることはできない」と、バインの田中のようなことを言う一方で、津村さんが「働く女性の支えになることができたらいい」と語る。人生が、とか大きいことを言うのはちょっとためらうこともあるけど、確かに小説は、私の人生を変えたことがある。けれど、読んでいるときには夢中になれるけれど、ページを閉じたら記憶にまったく残ってない小説もあるし、求めすぎない読書、というのが大事かもしれないなあなんて思ったな。